エネルギー管理士の資格

エネルギー管理士 国家資格
省エネルギーセンター エネルギー管理士 エネルギー管理士は、電気や燃料の消費量の多い工場でのエネルギー消費設備の維持、使用方法の改善など、エネルギ一使用の合理化を図る、省エネの専門家。大口のエネルギー使用工場で選任が義務づけられている国家資格です。エネルギー管理士の資格を取得する方法として、国家試験合格、省エネルギーセンターが実施する認定研修の修了の2つがあります。我が国の重要課題である省エネのスペシャリストとして、注目の資格です。
人気度ランク5 難易度ランク3 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 9,912人 *註1 所要勉強時間
(目安)
6ヶ月~1年
年間合格者数 2,770人 *註1 資格登録者総数
合格率 27.9% *註1 平均年収
(目安)
*註1)2018年度試験実績(新規受験者。旧資格者を除く)

こんな方にオススメの資格

  • エネルギー消費量の大きな工場にお勤めの方
  • 省エネの専門家としてキャリアアップを目指す方

「エネルギー管理士」資格に関する需要

石油をはじめエネルギーの大半を輸入に頼っているわが国では、省エネは重要課題です。

エネルギー管理士は省エネのスペシャリストとして、エネルギー消費量の多い工場でのエネルギー消費設備の維持、使用方法の改善により、エネルギ一使用の合理化を図る仕事です。

エネルギ一使用の合理化によって、環境負荷を下げるのはもちろん、コストダウンによる工場・企業の競争力向上にもつながります。

大口工場では法律で設置が義務ずけられていますが、今後大型施設などあらゆる産業・企業で有資格者に対する需要が見込まれる、前途有望な資格といえるでしょう。



 

数字で見るエネルギー管理士

エネルギー管理士国家試験の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年2017年2018年対前年比
受験者数10,468 10,5589,912-6.1%
合格者数2,108 3,002 2,770 -7.7%
合格率20.1%28.4%27.9%

資格取得のポイント

受験資格はありませんが、熱・電気の2分野から選択で、化学に関する一定の知識が必要で、
試験合格後の免状申請の際にエネルギー使用の合理化に関する実務経験1年以上が求められます。
試験以外に、省エネルギーセンターが実施する7日の認定研修もありますが、研修受講には
エネルギー合理化に関する3年以上の実務経験が前提となっています。

試験は3年間有効な4科目の科目合格制です。
試験で求められる傾向・内容を把握し、各人の高校/大学での履修科目・専攻科目や勉強可能時間
をふまえた上で学習方針を立てる点が重要といえそうです。

「エネルギー管理士試験」試験概要

受験資格特になし
試験実施日年1回(8月)
試験内容【必須基礎課目】
  ①エネルギー総合管理及び法規(試験時間80分)

【選択専門課目】(熱分野または電機分野のどちらかを選択)
 熱分野
  ①熱と流体の流れの基礎(試験時間110分)
  ②燃料と燃焼(試験時間80分)
  ③熱利用設備及びその管理(試験時間110分)

 電気分野
  ①電気の基礎(試験時間80分)
  ②電気設備及び機器(試験時間110分)
  ③電力応用(試験時間110分)

※課目別合格制(3年間で必須1科目・選択専攻3科目に合格が必要)
※試験のほか、省エネルギーセンターが実施する7日の認定研修を受講し、
 修了試験に合格する方法もあり。
※試験合格後、免状申請の際に、エネルギーの使用の合理化に関する
 実務経験1年以上が必要